
「仕事に疲れた…」
「仕事…辞めようかな…」
仕事のストレスから疲れを感じている人も少なくないはずです。
理学療法士にとって、患者さんの治療に専念することは重要です。
しかし、長時間の仕事や高いストレスは疲れを引き起こす原因となります。

理学療法士歴17年目
転職経験あり
病院で管理者の仕事をしています。
今回は、理学療法士が仕事で陥りがちな疲れる原因と疲れた時に役立つ7つの対処方法を紹介します。
実際に私も行って効果があった方法を紹介します。
仕事の疲れから抜け出す方法を知って、より充実した人生を手に入れましょう。
この記事を読んで、若い理学療法士の方々がより充実した生活を送るためのヒントを得ていただければ幸いです。
・理学療法士の仕事に疲れた人
・理学療法士を辞めようか考えている人
・肉体的・精神的に疲れている人
・職場の人間関係に疲れた人
・給料が低くてストレスを感じている人
理学療法士の仕事は疲れやすい?
「理学療法士の仕事は疲れやすい?」と疑問に感じている方も多いはずです。
理学療法士の仕事は患者さんとのコミュニケーションや患者さんの体調やリハビリの進捗を的確に把握する必要があります。
そのため、精神的な疲れやストレスを感じることも少なくありません。
また、患者さんの体を動かすために理学療法士自身も肉体的に疲れやすいという特徴もあります。

理学療法士が疲れる原因とは?
・人間関係に疲れる
・肉体的に疲れる
・精神的に疲れる
・仕事の割には給料が低くて疲れる
人間関係に疲れる
人間関係に疲れる理学療法士も少なくありません。
患者さんはもちろん、他の医療スタッフや職場の人たちとの連携が必要なため、トラブルや意見の食い違いも少なからず起こります。
そのようなストレスは、日々の仕事にも影響を与えてしまいます。
また比較的忙しい職場は人間関係もギスギスしがちです。
忙しい職場では特に人間関係のトラブルに巻き込まれる事があります。
肉体的に疲れる
理学療法士の仕事は、肉体的な負担が大きく疲れる事があります。
患者さんの身体を動かしたり支えたりする時には体力が必要とされます。
そのため、疲労感を感じる事があります。
精神的に疲れる
・治療場面でのストレス
・仕事とプライベートのバランスが取れない
治療場面でのストレス
理学療法士は他の医療スタッフに比べると患者さんとの接触時間が長くなります。
そのため、コミュニケーション能力が求められ疲れが溜まることがあります。
患者さんによってはリハビリ内容に対する不信感や怒り、不満を抱くこともあり患者さんが抱える不満や怒りの対処をする場面も出てきます。
他には、訪問リハビリ場面では直接セラピストが請求書を家族に渡します。
請求書を直接渡すことで、患者さんやご家族の経済的負担を増やしている事をセラピストは直に感じます。
すると、治療に対しての責任感や緊張感を強く感じてストレスが増える事があります。
仕事とプライベートのバランスが取れない
理学療法士は知識や技術の研鑽のために休みの日も講習会や学会に多く参加します。
当然休みが潰れる事にになり、プライベートの時間が短くなることもあります。
極端に研修などの時間を費やすと仕事とプライベートのバランスが崩れストレスを感じます。
労働力以上に給料が低いと感じる
理学療法士は、肉体的にも精神的にも大変な仕事をしています。
しかし、その労力に対して給与が低いと感じている人も多いようです。
また、現実的に他の医療スタッフに比べると理学療法士の給料は上がっていません。
下の表は、財務省が社会保障に関する資料で提示した表です。
平成29年10月に行われた財政制度分化会の資料によると1995年の給与水準を100%にすると2016年の理学療法士の給与は97.58%と若干下がっています。


理学療法士の給料が上がらない理由として
①理学療法士の人口増加
②医療制度の改革や医療費削減の影響
が考えられます。
仕事で疲れた時の対処法とは?
仕事で疲れた時には、しっかりと休息をとることが大切です。
身体と心を癒す時間を作り、リフレッシュすることで疲れが和らぎます。
また、仕事以外に趣味の時間を作ることも効果的です。
趣味を通じてストレスを発散し、気分転換ができます。
仕事に不満を持っている場合は、転職や副業も考えてみましょう。
役割や環境が変わることで、心の負担も軽くなるかもしれません。
しかし、転職や副業にはリスクもあるため、家族や信頼できる友人と相談しよく考えてから決断しましょう。
仕事に疲れたときは自分自身が一番大切なことを忘れずに、適切な対処法を見つけて乗り越えましょう。

私が仕事で疲れたと感じた時に実際に行っている方法を紹介します。
疲れたときには休息が重要
難易度:
理学療法士は肉体的、精神的に疲れやすい仕事です。
そんなときには、積極的に休息を取る事がとても重要です。
ストレスが溜まると、病気になったり、パフォーマンスが下がったりする可能性があります。

自己管理ができるように心がけて、仕事もプライベートも健康的に過ごしましょう。
趣味の時間を作る
難易度:
趣味の時間を作ることは、仕事で疲れた時の対処法の一つです。
「自分の好きなことをする時間」を作ることで、仕事の疲れを癒やすことができます。
例えば、趣味のスポーツや音楽、カフェ巡りなど自分が楽しめることを見つけて時間を作りましょう。
また、趣味を通じて新しい友達やコミュニティーに出会うこともできます。
仕事に疲れたときは、趣味の時間を作ることで心身ともにリフレッシュし、また仕事に向き合うエネルギーが出てきます。

私の場合は子供と遊んだり、買い物をしたりしてリフレッシュしています。
転職をする
難易度:
転職をすることは、大切な選択肢の一つです。
理学療法士の仕事は体力的にも精神的に疲れたり、責任感が重くなったりすることもあります。
自分の身体の事を第一に考える事が大切です。
また、自分自身が本当にやりたいことを考えて転職することも1つの解決策となります。
今の職場では自分が本当にやりたいことが出来ないと感じたら転職も視野に入れましょう。
他の職場に移ることでストレスを回避できる可能性があります。
転職にもタイムリミットがある
しかし、理学療法士の転職にはタイムリミットが近づいています。
平成31年4月に行われた医療従事者の需給に関する検討会の資料によると、2026-2027年には理学療法士の供給数が需要を上回ると言われています。
つまり、供給数が需要数を上回り就職先や転職先が激減することが予想されます。


転職のタイムリミットが近づいており行動するなら早めの方が良いかもしれません。
副業をする
難易度:
仕事に疲れた時は休息が一番のオススメですが、将来も仕事に疲れて最悪の場合辞めたいと考える時も来るかもしれません。
そんな時の予防策として「副業」をオススメします。
副業で稼いでおけば収入の柱が増えて経済的な安心感が高まります。
さらに副業が軌道に乗れば本業をいつ辞めても問題ではない状態も作れます。
すると、精神的な安定感が増します。
副業は、嫌な職場からの脱出装置になり得るのです。
仕事を辞めたいと思ったら…
仕事で疲れてしまうと、時には「辞めたい」という気持ちになることもあります。
そんな時には、何か変化を起こす必要があります。
自分の体調や気持ちを最優先に考え、無理をせずに適切な選択をすることが大切です。
・なぜ、理学療法士になったのか考える
・家族に相談
・他の部署に移動する
・転職する
なぜ理学療法士になったのかを考える
難易度:
理学療法士を辞める前に一度立ち止まり考える時間を是非取って欲しいと思います。
「なぜ理学療法士になったのか?」を考えることが大切です。
原点に立ち戻って自分がなぜこの仕事に就いたのかを振り返ることで、再び自分自身を奮い立たせる事ができます。
また、理学療法士が自分に合うと思った事や理学療法士の魅力も振り返りましょう。
自分自身がこの仕事に向いていると感じた部分を活かし、また新たな目標を見つけることも出来るかもしれません。
家族に相談
難易度:
理学療法士が仕事を辞めたいと思った場合、家族に相談することは非常に重要です。
家族は、常に自分の味方であり、自分を最も理解している人たちです。
独身の場合は親御さんに必ず相談して下さい。
理学療法士になるまでに多くの授業料をあなたの為に支払ってくれました。

私立の大学や専門学校の場合、授業料は年間100万円以上します。
相談せずに辞めるのは大問題です。
必ず一度は親御さんに相談する事をオススメします。
親御さんはあなたの事を大切に思ってくれているはずです。
あなたの話を親身に聞いてくれて理解を示してくれるでしょう。
他の部署に移動する
難易度:
可能であれば「他の部署に移動する」ことも有効です。
別の部署に異動することで、新しい環境や業務に挑戦することができます。
部署内での人間関係が原因で疲れてしまった場合は、違う部署に移動すれば良い関係が築けるかもしれません。
また、自分が得意な分野や興味のある分野に移動すれば、より自身のスキルアップにつながる可能性が高くなります。
ただし、異動を希望する場合は、上司と相談し、配属の可能性や条件を確認することが重要です。
転職する
難易度:
転職をすることで新しい職場でやりがいを見つけたり、自分にあった職場を見つけたりすることができます。
また、転職する前には自分自身のキャリアプランを見直すことも大切です。
転職をする際には、「転職エージョント」もあるので、ぜひ使ってみることをオススメします。
転職にはリスクがありますが、登録や情報収集などの転職活動はノーリスクです。
まとめ
今回は理学療法士が仕事に疲れる原因とその対策について解説しました。
理学療法士が仕事で疲れる原因は以下の通りです。
理学療法士の仕事で疲れる原因
①人間関係に疲れる
②肉体的に疲れる
③精神的に疲れる
④給料が低くて疲れる
仕事での疲れが長引くとストレスが溜まり、心身の病気になる可能性があります。
早めの対策や予防策を打っておく必要があります。
仕事に疲れた時の対処法や予防策は以下の通りです。
①休息を取る
②リフレッシュする時間を作る
③家族に相談
④なぜ理学療法士になったのか考える
⑤部署移動する
⑥転職する
⑦副業をする
理学療法士の仕事は魅力的でやりがいもあります。
ですが、仕事の疲れやストレスを溜めこみ自分の身体を壊しては本末転倒です。
自分の体を最優先に考えて、より充実した生活を送って下さい。