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私、仕事として安定してて稼げる理学療法士になりたいです。

やめときなさい。

え!!なんでですかーーーー?!

何か誤解しているようだね!
今からその理由を丁寧に話するから、話を最後まで聞いてね。

理学療法士を15年以上しています。
病院勤務で管理者をしています。
国立大学大学院医学科を修了しています。
・理学療法士を目指している学生さん
・理学療法士を職業にしようか迷っている学生さん
・子供の進路を真剣に考えている学生の親御さん
・社会人で理学療法士に転職を考えている方
学生や社会人で転職を考えている人の中には「理学療法士やめとけ!」と言われて不安になっている人もいると思います。
また、理学療法士を職業として選んで良いかと不安になっている人もいると思います。
そこで、私が現場で働きながら感じた本音を分かりやすくお伝えします。
この記事を読んで、少しでも不安が軽減すれば幸いです。
目次(クリックすると自動で飛びます)
「理学療法士やめとけ!」の理由
・療法士になれば皆が稼げるわけでない(お金持ちになれるわけではない)
・療法士になれば将来も安定している保障がない
理学療法士になれば将来安泰で、誰でもお金持ちになれると考えるなら…
回答は「やめときなさい!」になります。
人の役に立ちたいそのために勉強を惜しまず出来る人なら…
回答は「是非、理学療法士になって下さい!」になります。
理学療法士になる前に知っておくべき真実
競争が激しい
理学療法士になりたい人が年々増えているため就職先を見つけることが困難な場合があります。
大きな病院は求人数が多く競争率が高い場合が多いです。
給料の伸びが悪い
他の医療職と比べて給与の伸びが悪いのも事実です。
下のグラフは1995年から2016年までの医療職別で給与水準の変化を表したものです。
1995年から2016年にかけて医師、歯科医師、薬剤師、看護師、准看護師の給与水準は右肩上がりです。
一方、理学療法士や作業療法士の給料水準はほぼ横ばいです。

ちなみに、理学療法士や作業療法士の給与水準が上がらない理由として考えられるのは以下の通りです。
・社会保障制度の変化
・需要と供給のバランス など
理学療法士や作業療法士は国の社会保障制度に加入しています。
給与水準が上がらない理由の一つが、社会保障制度の変化の影響が大きいことが考えられます。
リハビリテーションの料金価格は国や社会保障制度で決定しています。
リハビリテーションの料金価格は徐々に下がっており、給与も上がりづらい背景があります。
また、療法士の需要は高いですが供給も追いついてきたため給与が横ばいになった可能性もあります。
資格取得までの道のりが長い
理学療法士や作業療法士は国家資格です。
民間の資格と違いすぐに資格取得できるわけではありません。
療法士になるには、専門学校や大学(3~4年間)を卒業し、国家試験に合格する必要があります。
資格を取得するまでに時間とお金(授業料など)がかかります。
療法士養成校の学費(日本保健医療大学のホームページから引用)
・国公立大学の場合
4年間約210~240万円
・私立大学や専門学校の場合
3年制で3年間の授業料約300~400万円
4年制になると約440~600万円
その他の費用も別途かかります。
理学療法士のやりがいと難しさを解説
・患者さんの回復や改善を支援することで、多くの人たちの役に立つことができる
・患者さんから直接感謝される
療法士は、患者さんの身体や機能の回復を支援するための専門職です。
病気やけがなどで身体の不自由を感じている患者さんに、運動やリハビリテーションを通じて、日常生活で必要な動作や能力を取り戻す手助けをします。
患者さんが自立して生活することができるようになったり、健康な生活を送ることができるようになったりする姿を見ることができます。
患者さんの回復や改善を支援する過程を患者さんと共有ができて大きなやりがいを感じることができます。
・患者さんの心のケアも必要
・患者さんのモチベーションを上げる工夫も必要
一方で、療法士の仕事には難しさもあります。
患者さんの状態によっては、リハビリテーションがなかなか進まない場合があります。
例えば、慢性的な疾患で病気の状態が改善されにくい場合や高齢者の場合だと回復が遅い場合などです。
そのため、患者さんは運動やリハビリテーションのやる気が起こらない場合もあります。
療法士は、患者さんの病気の状態だけでなく性格などもしっかりと把握した上で働きかける必要があります。
また、身体のサポートだけでなく心のケアをしたりモチベーションアップを促す場面もあります。
療法士は患者さん一人ひとりに合わせた細やかな対応が求められます。
理学療法士になるメリット・デメリット
ここまでの点も踏まえて療法士のメリット・デメリットをまとめました。
また、プラスして書いたものもあります。以下の通りです。
・やりがいのある仕事で、人の役に立つことができる
・高齢化が進む中、需要が増加している
・専門的な知識や技術を身につけることができるため、自己成長が期待できる
・福利厚生が整っている場合が多く、労働環境が良い場合がある
・社会的に必要とされる職業の一つであるため、就職や転職のチャンスがある
・国や社会保障制度の影響を受けて、給料が上がりづらい背景がある
・患者さんの病気やケガが重篤な場合もあるため、精神的に負担が大きい場合がある
・身体的な負担が大きい場合もあるため、体力的に不安がある人は注意が必要である
・コミュニケーション能力が必要で人と接することが苦手な人には向いていない場合がある
理学療法士に向いている人

理学療法士15年以上してきた経験してきました。
私の経験上、「療法士に向いている人と向いていない人」を挙げました。
療法士になるか迷っている人の参考になれば嬉しいです。
【療法士に向いている人】
- 患者さんのために尽力することが出来る人
- 目配りや気配りが出来て思いやりがある人
- コミュニケーション能力が高く、人の話を聞いてしっかり理解できる人
- 他の人と協力し合い、チームワークを大切にする人
- 自己研鑽が出来る人(勉強好き)
- 問題に対して前向きに考えることができる人
【療法士に向いていない人】
- 患者さんの苦痛を見ることができない人
- コミュニケーション能力が低く、人の話を聞けない人
- 個人で仕事をすることを好む人
- 自己中心的な人
- 自己研鑽しない人(勉強しない人)
- 問題に対して消極的(マイナス)な考え方をする人
理学療法士の新しい働き方
「療法士の仕事はやりがいがあるけど給料が低い」という意見をよく耳にします。
給料が低い理由で療法士として向いている人が、療法士を目指さないのは業界としては勿体ないことです。
そこで、新しい働き方としてその改善策を提案したいと思います。
・出世する
・副業する
・転職する
・起業する
出世を目指す
職場で出世を目標にするのも一つです。
出世して管理職手当があたれば毎月の給料が1万円以上増える所もあります。
職場の人数が多い所は競争率が高いですが、職員数が少ない所でこれから職員数を増やす所などは狙い目です。
副業する
実際に療法士をしながら副業をしている人がいます。
副業の種類はクリニックや施設、訪問リハビリ、スポーツ現場、セミナー講師、ネットビジネスなど様々です。
副業で月1万円以上稼いでいる人もいます。
転職する
職場の給料が低いと思えば他の職場の給料も確認しましょう。
他の職場の方が給料が高くて、職場環境も良ければ転職も考えましょう。
起業する
リスクは高いですが、起業するのも一つの手段です。
デイサービスや訪問看護ステーションを立ちあげて成功している療法士もいます。
まとめ
今回、現役療法士が語る「療法士やめとけ!」の本音について記事にしました。
「療法士やめとけ!」の理由は以下の通りです。
・療法士が増えて競争が激しくなっている
・給与水準が上がらない背景がある
「療法士になれば将来安泰でお金持ちになれる」と思っているなら間違いです。
一方で「人の役に立ちたい」、「人の役に立てるなら勉強できる人」であれば大いに療法士の素質があると思います。
素質があり療法士に向いている人は是非とも療法士を目指して下さい。
また、療法士はやりがいのある仕事だけど給料が低いという声も耳にします。
そんな時の対処法として以下を挙げました。
・出世を目指す
・副業する
・転職する
・起業する
療法士も増えてきて働き方は様々です。
実際にしっかり稼いでいる療法士もいて、自分の働き方次第では待遇面が大きく変わります。
最後になりますが、今回の記事を読んで進路や転職の参考にしてもらえれば幸いです。