【THAとBHA】人工股関節全置換術と人工骨頭置換術の違い

人工股関節全置換術(Total Hip Arthroplasty:THA)と人工骨頭置換術(Bipolar Hip Arthroplasty:BHA)の違いを簡単に解説します。


学生さんや新人さん向けにこのブログを読めばTHAとBHAの違いが理解できます。


まず、結論から

①構造上の違い

②適応の違い


大きく分けて2つの違いがあります。

目次(クリックすると自動で飛びます)

①構造上の違い


まずは術式で大きく異なるのが構造上の違いです。


THAは大腿骨側だけでなく骨盤側(臼蓋側)も人工関節に置き換えます。


つまり、大腿骨側と骨盤側の両方に手を加えています。


ですので、股関節の全置換術と呼ばれるのです。


一方、BHAは大腿骨側の骨頭部分のみ人工骨頭に置き換えます。


骨盤側(臼蓋側)は手術では手を加えません。


②適応の違い


手術適応もTHAとBHAで大きく異なります。


THAは主に変形性股関節症の際に適応となる手術です。


BHAは主に大腿骨頸部骨折の場合に適応となります。


完全に骨頭が骨折しており大腿骨側との連続性が無くなった際に適応となります。


脱臼について


リハビリする上で学生さんや新人さんが恐がるのが「脱臼」だと思います。


THAもBHAも脱臼のリスクがあります。


ですが、結論から言うと…


THAに比べてBHAはほとんど脱臼しません。


その理由はBHAの構造上股関節の可動範囲が広いためと言われています。


THAはBHAより可動範囲が狭く臼蓋側に大腿骨がぶつかり、テコの原理の要領で脱臼してしまいます。


特に術後の急性期は軟部組織が治癒する3週間程度は特に注意が必要で脱臼しやすいと言われています。

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