「理学療法士の養成校は大学と専門学校どっちがいい?」
と言う質問はよく受けます。
結論からは私の答えは「どちらでもいい」です。
ちなみに私は専門学校を卒業しました。
私の立場は専門学校卒業で理学療法士として働き15年以上となりました。
今まで一緒に働いた同僚や先輩、後輩には大学卒もいれば、専門学校卒などたくさんの理学療法士を見てきました。
そんな経験を元に私の私見を述べたいと思います。
先程、大学でも専門学校でもどちらでもいいとお伝えしましたが、敢えて言うならいくつかポイントに分けてお話します。
判断の参考になれば幸いです。
①経済的な話
②学歴、給与の関係
③師匠・先生の出会い
④上司に言われた一言
①経済的な話
大学か養成校かという話の前に、私立の養成か公立・国立の養成校かという話です。
大学か専門学校という話から少しズレますが、それでも大事な話なので1番目に話を持ってきました。
まず、経済的にお安く養成校で勉強をするなら当然国公立です。
どの養成校でも理学療法士の資格試験を受けることが出来る資格が貰えます。
ですので、高校で勉強が出来て且つ経済的な事を考えるなら選ばず国公立の大学です。
ちなみに国公立の専門学校は現在ありません。
授業料については、私立大学や専門学校は1年間の授業料が100万円を軽く超えます。
公立・国立の大学は1年間の授業料が55万円程度です。
②学歴、給与の関係
大学と専門学校の卒業で違いが出るとしたら勤務先から貰える給料です。
勤務先でも違いますが、「4年制大学」か「3年制短大・専門学校」で給料に差が出ます。
給与を考えるのであれば「4年制の専門学校」より「4年制の大学」を選んだ方が確実です。
ちなみに4年制の専門学校も大学相当としている勤務先もあるようです。
つまり、「4年制」か「3年制」かという話です。
4年制の養成校と3年制の養成校で給与の差を付けられているという事です。
ですので、勤務先によっては「大学」・「短大・専門学校」もしくは「3年制」・「4年制」で異なりますので注意が必要です。
③師匠・先生の出会い
私が思うに養成校の先生との出会いはとても大事です。
私は先生の出会いを経て、人として理学療法士としての土台が築かれたと思っています。
・人としてどう生きるのか?
・なぜ理学療法士になるのか?
・理学療法士はどうあるべきか?
先生の話や生き方から多くを学ぶことが出来ました。
つまり、「大学であっても専門学校であっても、その養成校にどんな先生がいるのか?」が大事です。
もちろん、自分と先生との相性もありますが、是非とも素晴らしい先生がいる養成校を選んで欲しいと思います。
もしも行きたい養成校があり、その卒業生が周りにいれば必ず養成校の先生について話を聞いて下さい。
④上司に言われた一言
私が最初に働いた勤務先で尊敬する上司が言った一言が今でも印象に残っています。
「新卒時点では専門学校卒の方が(国立の)大学卒より技術的に上回っている。でも、後々(国立)大学卒がちゃんと追いついたり、追い越したりするよ。」
印象に残った話でした。
上司の真意は分かりません。
ただ、おそらくでの話ですが専門学校の方が大学より技術的な勉強や練習をしているのだと思っています。
私が卒業した専門学校では先生と学生の距離も近く、技術的な指導も熱心にしてくれました。
私の印象として、大学の先生は研究色が強く、専門学校の先生はどちらかと言えば臨床色が強いと感じています。
(国立の)大学は研究機関なので当然と言えば当然なのかもしれません。
その影響で新卒で職場での技術の差が少し出るのかもしれません。
でも、国立大卒の人は元々勉強も出来るので働き出してから自分で情報を集めたり、セミナーに参加し勉強をしたりしてその内に技術の差もなくなりいつの間にか追いつき、追い越していくのだと思います。