【脳卒中の人がまっすぐ立てない理由】体幹・股関節の固定筋やインナーマッスルが効いてないから…という理由だけではない。

私が新人の時、脳卒中の方の症例発表をしたことがあります。




その時患者さんがまっすぐ立てない理由を体幹や股関節周囲筋の安定性が問題だと考察したのを覚えています。




間違ってはいないかもしれませんが、もしかしたら他にも問題があったのかもしれません。




今回は「脳卒中の方がまっすぐ立てない理由」を脳画像を見る力があれば「筋肉の問題」以外の考察が出来ますというお話です。




脳の事を勉強すれば臨床で考える際の引き出しが増えるのです。




一緒に勉強していきましょう。




そして、今回は脳の「下頭頂小葉」という場所に注目します。




「下頭頂小葉」は頭頂葉にあって後頭葉と側頭葉に隣接した場所にあります。




「下頭頂小葉」は縁上回と角回に分かれています。




縁上回が前方、角回が後方に位置しています。




縁上回は身体認知にも関わり前庭系からの情報を受け取っています。




簡単に言うと身体の変化の位置関係を捉えバランスを取る能力です。




角回は後頭葉の前方に隣接していて後頭葉からの情報を受け取っています。



角回は視空間認知の役割をしています。




つまり、空間を正確に捉える能力です。




空間上まっすぐかどうかを捉えられることです。




(縁上回も角回もそれ以外の役割もしているのですが今回は省略します。)




ここまでをまとめると、縁上回と角回は身体認知や空間認知に関わりバランスに大きく影響していると言えるのです。




そして、脳画像で「下頭頂小葉の損傷」を見つける事ができれば、まっすぐ立てない理由を突き止められるかもしれないのです。




脳画像で「下頭頂小葉」を探すのには細かい見つけ方もあります。



しかし、今回は簡単に「下頭頂小葉は、側脳室の八の字の下側の延長上にある」を参考にして下さい。




はてな?が浮かんだ人も多いと思うので一つずつ説明します。




まず、頭頂葉のスライスで(側脳室が前角と後角で分かれずに)側脳室が繋がっていて漢字の八の字のように見える画像を見つけます。




そして、側脳室が八の字になっている下側の部分の延長上に「下頭頂小葉」があります。




その「下頭頂小葉」に出血や梗塞などの異常がないかを見つけます。




脳の知識があり、脳画像を見ることができれば「脳卒中の方でまっすぐ立てない理由」の一つに「下頭頂小葉(縁上回や角回)の損傷によるものだ」と言えてしまうのです。

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